丹波発、本格スタイルBBQ&バーガーレストランのトータルデザイン
兵庫県丹波市にオープンしたBBQとバーガーのレストラン「BP」様のロゴ・ツール・アパレル等、デザイン全般の制作をさせていただきました。キャンプ場の中にある為辺りは木々に囲まれており、最高の環境で本格アメリカンスタイルのBBQやバーガーが楽しめます。
1.シーンからイメージを絞り込む
テーマは「無骨」です。BBQに用いるのは網や鉄板、炭、そして炎です。作業の際につける手袋も革製のゴツいもので、エプロンも皮や厚手のコットン生地になります。ウッドプレートに美しく焼けた一枚丸々のステーキを乗せ、大きな包丁で豪快に切り分ける。そういったシーンを構成する要素を再構築し、イメージをつくっていきました。
2.イメージのチューニング
無骨をテーマにした飲食やアウトドアアイテムは数多くあり、それらと差別化するには細かなイメージの調整が必要です。無骨を中心に、インダストリアルスタイルやカフェ的なテイスト、70’sのレトロダイナーや50’sの要素も抽出しました。それらをミックスし、オリジナルのスタイルへとチューニングしました。
3.店の顔の看板は経年劣化を楽しむ一点物
看板は以前のテナントにあった一枚板を磨き直し、切り抜きのアイアンを浮かして打ち込みました。アイアンは黒皮鉄という、表面に黒い皮膜をつくる技法で加工。表面のムラや傷が鉄という素材を強調し、独特の存在感を出します。また、はがれによるサビが経年により現れ、そうして店とともに成長する一点物の看板となります。これらアイアンの加工は金属加工業を営む友人に依頼し、試行錯誤をして仕上げていただきました。
4.一貫したイメージのツール
メニューやスタッフユニフォーム、リーフレット等デザイン制作物全般をさせていただいたため、店舗イメージの統一が可能となりました。ユニフォームに載せるロゴはデフォルメし、「店感」がくどくならないようにしました。それにより物販としての展開もしやすくなりました。引き続き担当させていただいているため、店舗の細かな進路変更にも対応し、その都度ツールも調整しております。
5.有機性を取り入れる
店内の大黒板にてチョークアートを定期的に描かせていただいています。直の手描きの絵があることで、デジタルな制作物と周りの自然を繋ぐ役割となり、店内の雰囲気がより親しみやすくなります。また、季節やイベントに合わせて変更することでお客様やスタッフの楽しみになれればとも思います。